「『蒙古襲来』と中世東日本の政治思想」

浅見和彦(成蹊大学教授)


西暦1274年、1281年、日本は元の攻撃を受けた。いわゆる蒙古襲来である。日本側は大きな犠牲をはらいながらも、かろうじて、この戦いに勝利することができた。日本にとっての初めての外国との戦争。それを絵画化したのが、蒙古襲来絵詞である。この絵巻物には鎌倉幕府、鎌倉時代の武士たちの考え方、生き方が強くあらわれている。絵巻物を見ながら、その特徴的な思想を考えてみたい。